最恐ドクターの手懐けかた
衝撃的だった。
漢マンは遠藤先生が完全秘密で撮影していると思っていたから。
一人で撮影編集していると思っていたから。
スノーボードが上手いか下手かなんて気にしている暇はなかった。
素っ裸で転げるように斜面を降りる二人から目が離せない。
「仲間いたんだ……」
思わず呟いた私に、
「稀に出てきますよ、『イチゴミルクマン』」
得意げに大塚先生は言う。
それにしても、イチゴミルクマンと言う割には、イチゴミルクの要素なんて何もない。
なぜかプリキュアのお面を被っている。