最恐ドクターの手懐けかた
そんな中、
「大塚」
怒りに満ちた声が聞こえた。
低く唸るようなその声を聞き、大塚先生はビクッと震えた。
恐る恐る振り向くと、顔を歪めた遠藤先生が突っ立っている。
「てめぇ、そんなもん見る暇があったら仮眠しろ!
明日オペ入るんじゃねえのか!?」
そして、お決まりのようにブチっとパソコンの電源を切った。
すっかり萎縮してしまった大塚先生は、すみませんととぼとぼナースステーションを出て行く。