最恐ドクターの手懐けかた





思わず笑ってしまった私を、遠藤先生は恨めしげに見る。

そんな表情すら愛しい。

そう、愛しいのだ。





「なあ、冴木」




遠藤先生は五線譜ノートを産婦人科の参考書が並べてある本棚に戻す。




……て、本棚!?

それ、ヤバイんじゃないの?

見てくださいって言ってるもんじゃないの!?

今までバレなかったのが奇跡だ。


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