最恐ドクターの手懐けかた
ちょっと待って。
遠藤先生はどうして一時間も待っているの?
私、さっき勤務を終えて、猛スピードで着替えてきたのに。
何気なく彼の時計を見ると、なんと時刻は一時間早い時間を指しているのだ!!
「先生……時計……」
すると、
「あー、安物のロレックスだ」
彼はわざとらしくそれを私に見せつける。
何が言いたいのかすぐに分かってしまったので、敢えてスルーした。
そして言う。
「時計、間違っていますよ」