最恐ドクターの手懐けかた






美味しいランチを食べて、食後にケーキを食べて。

なぜか遠藤先生がビールなんて頼むから、私もお酒が飲みたくなってしまった。

甘々のカクテルを飲む私は、



「お前よくそんなもの飲めるな」



なんてからかわれて。

前を見ると、ごく普通の服を着ているかっこいい遠藤先生がいて。

胸のときめきが止まらない。

少しでもいい、先生に触れたい。

もっと、ずっと一緒にいたい。

そんな気持ちでいっぱいになる。





「昼からお酒って贅沢ですね」



「だな。付き合ってくれる冴木に感謝だ」





そんなこと言わないで。

そして、そんなに甘い瞳で見ないで。

もう、身体中真っ赤になってしまいそう。

こう思うのもお酒のせいだよね?

お酒のせいでおかしくなっているんだよね。


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