最恐ドクターの手懐けかた
「◯▲×◼️♡★!!!?」
声にならない叫び声を上げた私を抱きしめたまま、彼は言う。
「うるせぇな、奈々」
「なっ、奈々!!!?」
少なくともここ数年、私をそう呼ぶ男性はいなかった。
私は一体、何をしでかしたの!?
慌てて手を振り払い、身体を起こしたが……
「きゃぁぁぁぁ!!」
またまた悲鳴を上げる。
だって、素っ裸だったから!
素っ裸の私の横に……
「まだ五時だろ」
そう言って、再び私を抱き寄せる……遠藤先生がいた。