最恐ドクターの手懐けかた
そこから先は、驚くべき言葉だった。
まさしく放送禁止用語のオンパレードの。
遠藤先生のその変態知識にはドン引きだが、要約すると……私が遠藤先生の家に押しかけて、襲ったらしい。
「なっ、なんで拒まないんですか!!」
焦る私に、
「拒む理由なんてねぇだろ」
余裕の表情で彼は言う。
だから分かってしまった。
記憶が吹っ飛ぶ寸前、微かな理性が警告を発していた。
「このままだと、都合のいい女になる」と。
その言葉通り、都合のいい女になってしまったのだろう。