最恐ドクターの手懐けかた
休日、色んなことを考えて過ごした。
遠藤先生はどう思っているのだろう。
どんな風に私を抱いたのだろう。
あの時の口調からすれば、「冴木に襲われたからしめしめと思った」だなんて考えていたのかもしれない。
いずれにせよ、全く記憶のない自分を恨んだ。
好きな人にただ一回抱かれたなら、その時のことをしっかり記憶に焼き付けておきたかったのに。
……切ない、その言葉がぴったりだった。