最恐ドクターの手懐けかた





こんな調子で、遠藤先生と仲直りしたかと思ったら、また気まずくなってしまった。

それも、私のせいで。

遠藤先生は相変わらず普通に話しかけてくるのだが、何とかそれに答える日々が続いた。

落ち着いて、落ち着いてと自分に言い聞かせながら。





そしていつの間にか梅雨も明け、蝉が鳴く季節になっていた。





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