最恐ドクターの手懐けかた






いつものパソコンの前に立つ大塚先生が真っ赤な顔で震えていた。

その顔は、今にも泣いてしまいそうだ。

そして、何かを手に持った中井先生を、ぐるっとスタッフが囲んでいる。

みんなの視線は、中井先生の手元に注がれているのだ。





「遠藤先生……何やってんの?」




優奈ちゃんの声は震えている。




「だから遠藤先生は漢マンの話題に入ってこなかったんだ……」




東さんはぽかーんとしている。

そして……




「エンディーはこんな大切なこと、なんで教えてくれないんだろう」




中井先生は複雑な顔をしていた。



< 241 / 273 >

この作品をシェア

pagetop