最恐ドクターの手懐けかた
いつものパソコンの前に立つ大塚先生が真っ赤な顔で震えていた。
その顔は、今にも泣いてしまいそうだ。
そして、何かを手に持った中井先生を、ぐるっとスタッフが囲んでいる。
みんなの視線は、中井先生の手元に注がれているのだ。
「遠藤先生……何やってんの?」
優奈ちゃんの声は震えている。
「だから遠藤先生は漢マンの話題に入ってこなかったんだ……」
東さんはぽかーんとしている。
そして……
「エンディーはこんな大切なこと、なんで教えてくれないんだろう」
中井先生は複雑な顔をしていた。