最恐ドクターの手懐けかた
そんな中、がちゃりと扉が開かれる。
思わずビクッと飛び上がった。
そして、
「何見てんだ」
すっとノートを取り上げられる。
ノートを取り上げた遠藤先生は、どんな顔をしているかなんて見ることも出来なかった。
だって私は、彼に背を向けて震えていたから。
「良かったですね、バレて」
必死で平静を装うのに、声は恐ろしく震えている。
「遠藤先生、笑い者ですね」
むしろ人気者だろう。