最恐ドクターの手懐けかた





あんぐり口を開く私に、震える声で遠藤先生は言う。




「誰にも言うな」






誰にも言うなって、やっぱり……




頷くことも出来ない私に……遠藤先生は深々と頭を下げた。




「誰にも言わないでください。

本当に……お願いします」





私はどうやら、大嫌いな先生の、とんでもない秘密を握ってしまったようだ。




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