最恐ドクターの手懐けかた
「お疲れ様ですー」
まだまだ頭の中で漢マンが鳴り響く私は、げんなりして日勤のスタッフに挨拶をする。
だけど……病棟の中は、もっと悲惨なことになっていたのだ。
聴き覚えのある音楽が流れ始め、
「あー……漢マン、すごいです!!」
大塚先生の興奮した叫び声が聞こえてくる。
「漢マン、馬鹿すぎて笑えるよ」
中井先生が顔をくしゃくしゃにしている。
そんな二人を中心に、ナースたちも一斉にそのパソコンに見入っているのだ。