最恐ドクターの手懐けかた
私はすっごい顔をしていたのだろう。
東さんと優奈ちゃんは、私を見て大爆笑している。
「冴木さんもヤバイんじゃないですか?
注意していないと、遠藤先生に食べられますよ?」
優奈ちゃんのその言葉に、思わず漏らしてしまった。
「遠藤先生に食べられるとか……絶対嫌だ……」
その瞬間……
「誰もてめぇには興味ねぇよ」
再び、私をどん底に突き落とすその声に飛び上がりそうになる。
やっ、ヤバイ!!
聞かれてしまった!!
全身を震えが走った。
今日の遠藤先生は、私のせいで怒り心頭だ。
これ以上刺激してはいけないことくらい、分かっていたのに!!