世界が色を失ってから
駐車場へ向かっていると、その間にある横断歩道に猫が一匹。
どうやら足を怪我をしているようだ。
足を必死に動かして歩こうとしているが、前に進まず後半分もある車道を渡りきるにはかなりの時間がかかりそうだ。
私はその猫を道の向こうに連れて行こうとして車道の真ん中まで走った
しゃがみ込み少し血の出ている猫を抱きかかえ立ち上がった時、
「希咲ちゃん危ない!!!」
充希さんの声に振り向こうとすると身体に何かがぶつかり、スローモーションで時間が流れる
宙を舞う身体、
ぶつかった衝撃で痛む左半身、
ドンってという音を立てて全身に激痛が走る
幸枝たちが駆け寄ってきて何か言っているが聞こえない
目の前が真っ暗になっていく
何も考えられない
ただ、一つ分かるのは
私は死ぬということだ
こんな形で死ぬなんて思ってなかった
でも、まあいいか
樹のもとへ行けるのだから
どうやら足を怪我をしているようだ。
足を必死に動かして歩こうとしているが、前に進まず後半分もある車道を渡りきるにはかなりの時間がかかりそうだ。
私はその猫を道の向こうに連れて行こうとして車道の真ん中まで走った
しゃがみ込み少し血の出ている猫を抱きかかえ立ち上がった時、
「希咲ちゃん危ない!!!」
充希さんの声に振り向こうとすると身体に何かがぶつかり、スローモーションで時間が流れる
宙を舞う身体、
ぶつかった衝撃で痛む左半身、
ドンってという音を立てて全身に激痛が走る
幸枝たちが駆け寄ってきて何か言っているが聞こえない
目の前が真っ暗になっていく
何も考えられない
ただ、一つ分かるのは
私は死ぬということだ
こんな形で死ぬなんて思ってなかった
でも、まあいいか
樹のもとへ行けるのだから