叶わなかった初恋と叶った初恋
黎子:その後、夢で見る回数は減りましたか?。小学生頃のお母さんはどうでしたか?。


真依の母親:はい、夢で見る回数は減りました。昔を振り返ったりして辛いときを思い出せたので真依には同じ思いさせたくないと思ってます。母親は父に逆らえないらしく見てるだけで居ないときは優しく接してくれました。


黎子:そうなんですね、回数が減ってきたのは良かったです。お父さんが居ないときしか優しく出来なくてお母さんも辛かったのではと思います。これからもカゥンセリング続けて、留置所でなくても過ごしていけるようにリハビリしていきましょう。


真依の母親:はい、卒園には間に合わなくても小学校の入学式には見に行ってあげたいんです。


黎子:そうですね、一回しかないから見てあげたいんですね?。目指していきましょう。


真依の母親:はい。


家庭教師side:
留置所に来てから一ヶ月が過ぎたが、真依の母親に進展なさそうだし、俺は刑を償わないと出れないが真依の母親は何もないからいつまでかかるんだ。早く真依の母親に近づく為に従ってきたが、いい加減イライラしてきたな。早くしろよ、長々カゥンセリングなんてしなくていいんだよ。また俺がそめてくんだからな…。
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