無糖ミルクティ
「あたしたちが仲良くなったのって中学の入学式だったよね」
「そうだね、懐かしい!」
「そのあと三年間同じクラスだったよね」
「俺は二年からだけどな」
いつもと同じ道、同じメンバー。
だけど会話の内容はちょっぴり入学式使用。
やっと入学式らしい景色が目にうつると、私たちは足を止めた。
そこは式の会場である体育館の前。新しいクラス名簿が大きく張り出されている。
そこには慣れ親しんだ名前に知らない名前が入り交じっていて、心臓が今日初めてぴくりと反応した。
そっか。外部受験の人たちもいるんだ。