私は恋を知らない、はずだった



ある日、自分の机の中に手紙が入ってた。



それは、あの告白してくれたモテる先輩、二藤先輩のファンの人達からだった。



その内容は、簡単に言うとアヤと話すなってことだった。


私がアヤと話せば、アヤにも同じように嫌がらせをする、と。




本当はそこでアヤに相談すればよかったんだけど、アヤが嫌がらせを受けるのは、絶対に嫌だった。




私を色んな面で支えてくれてるアヤが私のせいで嫌がらせを受けるのは、絶対に嫌。





だから。


二藤先輩のファンの人達にそう言うために、ファンの人達のリーダー的存在らしい、

二藤先輩と同じクラスの、柳瀬先輩とやらに会いに行った。




「すみません、柳瀬先輩いますか?ちょっとお話したいことがあって。どの人か分からないので呼んでくれませんか?」



適当に扉の近くにいた人に話しかけた。



「柳瀬のこと知らないなんて珍しいね。さすが二藤フッた子だわ、可愛いね。俺、どうかな?って、柳瀬だよね。柳瀬ー、呼び出しー。」


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