私は恋を知らない、はずだった
「え?はーい。」
柳瀬先輩が教室から出てきて、私を見ると、一瞬目を見開いてから、
「…何?」
と、綺麗な笑顔で言った。
髪の毛はショート。綺麗な人って感じ。
「ここじゃあれなので、ちょっと付いてきてください。いいですか?柳瀬先輩。」
「いいよ。」
二人きりになるため、誰もいないところを探すことにした。
途中で二藤先輩とたまたま、すれ違った。
学年が違うから、階が違う。
だから全然会わなかったけど、柳瀬先輩に会うためにこの階に来ていたので、告白されてから初めて会う。