私は恋を知らない、はずだった
「ちょ、お二人共、顔が赤いですよ!なんですか?!」
「…いや、大丈夫…」
「破壊力、やば…。心撃ち抜かれたわ…。もっと男らしくしよ…」
「え?柳瀬先輩、男らしくするんですか?今ですごく綺麗だから、男らしくとか、やばいですね!楽しみです!」
笑顔で言うと、柳瀬先輩達は、また顔が赤くなって。
いや、事実いってるんだけどやっぱまずってるのかな?!
「だから、そーいうのが…、やばいんだって。」
「早くしないと昼休み終わって、ご飯食べられなくなっちゃう!柳瀬先輩、早くこっち来てください!二藤先輩、また今度!」
「あ、ああ…。」
急がなきゃ…、この時間だと、図書室が誰もいないかな?
廊下を早歩きして、図書室へ急ぐ。