私は恋を知らない、はずだった


「メグ!?メグ!大丈夫!?」



意識が薄れてく…。しかもぼやけてる…。


あれ、助けてくれた人、なんかイケメンさんだ…。


イケメンさんに迷惑かけちゃった…。はは、まあいっか…。


後でお礼しなきゃ…。











────────────────────



「ん…。」


目を開けると、そこは保健室のようだった。



「あ、目、覚めた。先生!メグ起きました!」


「白咲さん、起きたのね。あなた、貧血で倒れたのよ?入学式はあと少しで始まるから、黒石さんは入学式に参加しなさい。私も入学式行くけど、白咲さんは寝てなさいね。」


あれ?ご飯ちゃんと食べたんだけどなぁ、おかしい。最近疲れが溜まってたからかな?


「あ、先生、ここまで誰が運んでくれたんですか?」


「新入生の子よ。後でお礼しときなさいね。あ、お礼でベッド使うなら言って?私も職員室に行ってあげるし。じゃ、行くわね。」


「はぁい。」


保健室の先生は、自由だと思う。いやかなり。


セクシー系でお礼しろと今、先生は言った。おかしい。絶対におかしい。

だいたい私はそういうのに夢見る乙女なんだから!そんなことしないし。


でも大人の女性って魅力的で憧れるところもあるな…




しかし生徒にそんなことを勧めていいのだろうか。

まあいっか、先生はそういう学生時代を過ごしたんだな。



新入生か。どんな子なんだろう、とりあえずイケメンだったなぁ。お礼どうしよう、、


あの頭おかしい先生の言ってたやつはさけたい、、


お礼、お礼…。


普通にありがとうでいいか。まだ眠いし、もう1回寝よう。


鉄分とらなきゃって思いながら目を閉じた。

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