私は恋を知らない、はずだった
でも、今だらんとしてたし、リラックスしてるところに兄さんが来たら、彼女、あわあわしちゃうんじゃないの?
そう思いながらリビングを覗いた。やっぱり。
彼女は顔を真っ赤にして慌てていた。それを姉と兄はニヤニヤしながら見つめている。もちろん俺も。
あー、俺も話したいなー。どういう手段を使っても話したいなー。
あの真っ赤な頬をさわりまくりたい、
なんであんなにかわいいんだろうか…。
つまり、彼女の可愛さにやられて、関わってみたくて同じ高校を選んだ。
でも二人きりになったら、襲っちゃうわ…。なんて考えていたのが悪かったのか、
姉と目が合った。
姉は「ちょっとトイレ」なんて言いながら、こっちに来る。
逃げなきゃ!本能的に思い、急いで自分の部屋に戻る。
どうやら、ついては来なかったらしい。よかった。
あー、もう本当可愛かったぁー。あの人、俺に告白してくれないかなー。
話したことの無い他校の人だったり、違うクラスの人に告られるのなら、告白してもらえるんじゃないかと思う。
人並みに女遊びしてきて経験も積んでいるし、年上のあの人をおとすのもできるはずだ。
よし、あの人と同じ高校に入ろう。そしてアピールしよう。
そう誓った。