バレンタインは王子様と♡
逆チョコとチョコキス
私にはフィアンセがいる。
三宅涼介。リゾートホテルや、アミューズメントパーク、ショッピングモールなどを展開する三宅グループの御曹司だ。
ふんわりと優しい雰囲気をまとったイケメンで、すらりとした長身。
話し方も穏やかで王子様といったイメージ。
私より5つ歳上の29才だ。
小さい頃から、母親同士が仲が良くて、お互いの家を行き来したりして遊んでもらった。
優しいお兄ちゃんで、私が幼稚園の頃には、「茉莉ちゃんの王子様になるから、大きくなったら僕と結婚するんだよ。」なんて可愛い約束もしていた。
中学を卒業後、私は女子高、女子大へと進学し、彼氏を作ろうにも回りは女子ばかりという環境で、デートもしたことがなかった。
でも、涼介さんが映画やショッピング、水族館など私が行きたいと言えば、いつも一緒に行ってくれたので、彼氏が欲しいとか、デートがしたいと思うこともなかった。
毎年バレンタインデーには、涼介さんにチョコを渡していたが、義理チョコとか本命チョコとか考えたことはなかった。
そして、去年のバレンタインデー。
涼介さんが、ホテルのレストランのディナーに連れて行ってくれた。
レストランの個室で、
「茉莉ちゃんが好きだよ。茉莉ちゃんの中で僕の存在は、恋愛を意識した好きではないかもしれないけど、そろそろ本気で口説きにかかるよ。覚悟してね。」
そう言って、そっと唇が触れあった。
キスの後、いつもの爽やかな王子様の顔とは違った、色気をまとった顔を向けられ、ドキドキしながら、花束と逆チョコを受け取った。
小さい頃から、身近な家族のような存在で、でもそれだけじゃなく、涼介さんは私にとって王子様で憧れで…
そんな涼介さんが、恋愛対象として私のことを見てくれていたことが、嬉しくもありビックリもした。
そして、今年のバレンタインデー。
去年と同じレストランの個室に、涼介さんと二人でいる。
「涼介さんが好きです。」
そう言って、いつもより気合いを入れた手作りチョコを渡す。
「茉莉…、ありがとう。このチョコを受け取ったら、今夜は返すつもりはないよ。」
「はい。私も帰りたくない。」
涼介さんが妖艶に口角を上げる。
「茉莉からのチョコは、キスと一緒に欲しいな。」
そう言ってチョコの包みを開け、私に一粒手渡した。
私は、それを口に含んで涼介さんに口づけた。
三宅涼介。リゾートホテルや、アミューズメントパーク、ショッピングモールなどを展開する三宅グループの御曹司だ。
ふんわりと優しい雰囲気をまとったイケメンで、すらりとした長身。
話し方も穏やかで王子様といったイメージ。
私より5つ歳上の29才だ。
小さい頃から、母親同士が仲が良くて、お互いの家を行き来したりして遊んでもらった。
優しいお兄ちゃんで、私が幼稚園の頃には、「茉莉ちゃんの王子様になるから、大きくなったら僕と結婚するんだよ。」なんて可愛い約束もしていた。
中学を卒業後、私は女子高、女子大へと進学し、彼氏を作ろうにも回りは女子ばかりという環境で、デートもしたことがなかった。
でも、涼介さんが映画やショッピング、水族館など私が行きたいと言えば、いつも一緒に行ってくれたので、彼氏が欲しいとか、デートがしたいと思うこともなかった。
毎年バレンタインデーには、涼介さんにチョコを渡していたが、義理チョコとか本命チョコとか考えたことはなかった。
そして、去年のバレンタインデー。
涼介さんが、ホテルのレストランのディナーに連れて行ってくれた。
レストランの個室で、
「茉莉ちゃんが好きだよ。茉莉ちゃんの中で僕の存在は、恋愛を意識した好きではないかもしれないけど、そろそろ本気で口説きにかかるよ。覚悟してね。」
そう言って、そっと唇が触れあった。
キスの後、いつもの爽やかな王子様の顔とは違った、色気をまとった顔を向けられ、ドキドキしながら、花束と逆チョコを受け取った。
小さい頃から、身近な家族のような存在で、でもそれだけじゃなく、涼介さんは私にとって王子様で憧れで…
そんな涼介さんが、恋愛対象として私のことを見てくれていたことが、嬉しくもありビックリもした。
そして、今年のバレンタインデー。
去年と同じレストランの個室に、涼介さんと二人でいる。
「涼介さんが好きです。」
そう言って、いつもより気合いを入れた手作りチョコを渡す。
「茉莉…、ありがとう。このチョコを受け取ったら、今夜は返すつもりはないよ。」
「はい。私も帰りたくない。」
涼介さんが妖艶に口角を上げる。
「茉莉からのチョコは、キスと一緒に欲しいな。」
そう言ってチョコの包みを開け、私に一粒手渡した。
私は、それを口に含んで涼介さんに口づけた。