合言葉は、“ヘヘヘ ムフフ”
“ピンポーン”
二度目のチャイムが鳴ったところで、
見ていたスマホを一旦ポケットにしまって、玄関まで早歩きで向かう。
・・・・・なんだ、シンゴか。
覗き穴から外を見ると、そこには高校時代の同級生 シンゴが立っていた。
“ガチャリ”
「シンゴ、急にどうした?」
「・・・・・・・・・・。」
「・・・何かあったの?」
「・・・・・・・・・・・。」
あれ?・・・シンゴの様子がおかしい。
いつもならどんなテンションでも最初は、
「カンタ~!」って言ってくるのに・・。
無表情のまま、瞬きもしないで俺の事をずっと見てくる。