合言葉は、“ヘヘヘ ムフフ”
第8章 危 狙われた魔法使い
第8章 危 狙われた魔法使い
「うわっ!!」
間一髪のところでシンゴが振り下ろした金属バットを避ける。
ドンッ!っという音と共に、
バットが床に叩きつけられた。
「何するんだよシンゴ!」
“冗談”では済まされない勢いだった。
避けなかったら俺は確実に大けがを負っていた・・・。
「マホウ ツカイ ヲ コロセ。」
「なんで・・・俺の魔法の事を知ってるんだよ・・・。」
目の前にいるのはシンゴだけど、
こいつはシンゴじゃない・・・のか?
シンゴが俺の魔法を知っている訳が無いし、
何よりこれだけの事を表情一つ変えずにやってしまうのは、普通の人間ではあり得ない。