合言葉は、“ヘヘヘ ムフフ”




「・・・・・・・・ガァアア。」


バットから手を離し、
シンゴがお腹を抑えてうずくまる。


その様子を見て、
俺を蹴っていた男性2人組も止まった。


その隙に体を起こすと、彼らを睨み付ける。


「俺に・・・“痛み”は通用しない。
だから下がれ!

じゃないとこいつみたいに、
お前らが痛い目見るぞ!」



「・・・・・・。」
「・・・・・・。」






大人しくなった彼らを尻目に、
すぐにシンゴに駆け寄る。



「ごめんなシンゴ・・。ごめん。」


「・・・ガァァ・・。」


シンゴは口からよだれを垂らして白目を向いていた。



「すぐに病院連れてくからな・・。」





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