合言葉は、“ヘヘヘ ムフフ”
駅から少し歩いて、
いつもの時間に病院に着く。
中に入ってエレベーターで3Fに行き、
廊下を少し歩いて部屋の前に着いた。
一応、“桐生ナオコ”と書かれたプレートを確認してからノックをする。
“コンコン”
「はい。」
「ナオちゃん、来たよ。」
「どうぞ。」
病室の扉を開けて中に入る。
「カンちゃん、おはよ。」
「うん。おはよう。」
藍色に近いブルーの病衣にその身を包むナオちゃんは、ベッドから起きた状態で本を読んでいたようだった。