合言葉は、“ヘヘヘ ムフフ”



「ユミコさんを・・助けようとしたんですね・・。」


「あと少しでユミコが抱えていた借金が全額返済になるという時、

ワシはユミコに告白をした。

“2人で一緒に暮らそう”ってな。

高い酒を頼むとか、
まどろっこしい事はやめて、

最後は残っていた貯金を全て銀行から下ろして、ユミコに現金を直接渡したよ。

ユミコは過呼吸になるほど泣いていた。
“これでお店を辞められる”って。

ワシもそれを見て思わず号泣してのう。

あの日だけは、“お触り禁止”というユミコの信念が破られて、お互いに強く抱きしめ合った。」





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