合言葉は、“ヘヘヘ ムフフ”
毎週日曜日、
俺はナオちゃんのお見舞いに来ている。
いつ・・・最期の時を迎えるか分からない・・。
今日はこうやって普通に会えても・・来週には容態が急変するかもしれない。
余命宣告を受けてから2年経った今は、そんな状態だった。
「カンちゃん。」
ナオちゃんは通販雑誌に目を向けたまま、パラパラとページをめくる。
「次は・・結婚情報誌が見たいな・・。」
「・・・辛くならない?」
「・・・うん・・・・。大丈夫。」
「分かった。来週持ってくるね。」