合言葉は、“ヘヘヘ ムフフ”
「先生、俺が授かった魔法は、
【自分の体の中にある、
痛みや病を相手に移す】
だけど、今俺の掌にあるこの玉は、
俺だけの“痛み”ではありません。
あなたに操られ、
人生をメチャクチャにされた・・・
犯さなくてもいい罪を犯してしまった・・・
その全ての人達の痛みです。」
「なん・・だと・・。」
「さようなら・・・黒木先生・・・。」
光の玉を先生の体に押し込む。
「・・・・・・・ぐ・・・ぐ・・
ぐわぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
断末魔のような叫びが屋上中に広がり、
黒木先生は意識を失った。
第10章 完