合言葉は、“ヘヘヘ ムフフ”
「・・・黒木先生・・。」
「あの小僧・・まさか!?」
立ち上がっているというよりは・・・
上から見えない何かに吊るされている・・。
操り人形のように“立たされていた”。
「カンタ!まずいぞ・・。
あの小僧・・・
魔力に食われてしもうたかもしれん。」
「魔力に食われた・・・?」
ジョージさんの言葉を聞き、
妖精のおじさんが教えてくれた、
あの注意事項を思い出した。
『魔法は使いすぎるな。
肉体的なリスクとして、
魔法を短時間で使いすぎると、
お主の体が悲鳴をあげる。
魔法は風邪薬と同じだ。
用法・用量を守らなければダメだぞ。
次に精神的なリスクとして、
魔法に依存しすぎると、
お主の心は魔力に食われてしまう。
我々の力で“魔力”をお主の体に与えているわけだが、“魔力”というのはそもそも悪魔の力。
“心の中に悪魔を宿している”
というぐらいに思うのだ。
“自分が悪魔を支配している”
のであって、
“悪魔に自分を支配させてしまう事”
が決して無いよう心せよ。』