孤独なわたしに



「部長、17時半からカウンセリング

の予約が入りました」


半分ぼやっとしている部長に


声をかけ、残業の旨を申し出ると


『上の人には言っておく。

俺先帰るから、鍵よろしく』


となんとも部下想いではない返答。


まあ、仕方ないか。


これ以上何も言うことなく、


私はスーツ姿から私服に着替えた。


このほうが相手が話しやすいからだ。


念のため何着かはロッカーに私服を


入れている。
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