孤独なわたしに


『急に呼び出してすみません』


頭を下げているのは、人事部の

斎藤さんだ。


「いえ、悩みは早いうちに解決した

ほうが良いですから」


庶務部としての私ではなくカウンセラー

の矢田になる。



『拒食症の人へどう接したら

良いのでしょうか?』


うーん、斎藤さんは拒食症ではなさそう。


『彼女なんです』


答えを向こう側から言ってくれた。
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