孤独なわたしに
「はい、庶務部です」
毎日内線はひっきりなしに
かかってくる。
多分渡り廊下を渡ってまで、
用事を伝えに行きたくないと
いうことだろう。
『ああ、矢田さん、
お願いがあるんだけどさ
明日会議で使う資料を今から
パソコンに送るから
50部印刷してくれない?』
営業部の人からの依頼だ。
「かしこまりました。
ホッチキスは左に斜めに針を
刺したので大丈夫でしょうか?」
『うん、今日の夕方までにお願い』
「はい、かしこまりました」