みつけてよ
それから隣の君に教科書と筆記用具は貸しつつも会話は一切なかった。

ほんとに申し訳ない。

きっと私があんなことを言ったせいだ。

「あっきー、帰ろ」

『うん・・・』

奈央ちゃんはきっと気を使ってる。

『今日の私、ひどかったよね。明日も気まずくなりそう。私、どうしたらいいの?』

「仲直りっていうか、まず仲良くなろうとしてみた方がいいと思うよ。まだお互いのことなにも知らないのに嫌うのは違うでしょ?」

その言葉はほんとに図星だと思う。

勝手に嫌って一方的に傷つけた。

「あっきーはさ、チャラい人が嫌いっていうでしょ。それはそれでいいの。でもね、そんなチャラい人達だって普通にいい人でしょ?」

私は頷くことしかできなかった。

「だからさ、うまく言葉にできないけど・・・」

『奈央ちゃん、ありがとう。ぜんぶ、全部奈央ちゃんの言う通り。私、明日、あやまらなくちゃ」


嫌ってごめん。
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