すれ違い
いーっと、私が憤慨しているのは、
小野愛依(おの めい)。私の友だち。
高校入って知り合って、名前に同じ漢字が使われてることで盛り上がって仲よくなったんだ。
「って、今はそんなことどーでもいい!それよりも、林間学校の班どーする?」
「どーするって?」
「もー、日愛全然聞いてないじゃん!女子男子ふたりずつ計四人でグループ作るの」
「そんなこと言った?」
「言ったよー。日愛が三島見つめてる間にね。女子は決定としても男子どーするかねー」
「そだね」
と相槌を打ちつつ、周りを見渡せばほとんどグループが出来上がってきているようだ。と、一際大きなグループが目に留まった。その上やたらと女子が多いような…
< 4 / 16 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop