2月15日の告白【短編】
「なにもわからないし、冷たいし毒吐くし、なのに、そこまで遠い距離にいないから。
手を伸ばしたら届きそうな錯覚みたいな意味不明な優越感が私の中に確かにあって。
毎日屋上に来るのとか、ヒマなの?って言いたいけど、そう言ったらもう来ない気がして、ただの部活動なのに二人きりでいられるのに喜んだりして。
好きなんだよ。
ナギ君のことが」
言い終わってから、はっとする。
今が放課後でよかった。
アスカと二人きりでよかった。
昨日から、本当私よく泣くな。
こぼれた涙が止められない。
まさか私が失恋で泣くなんて。
私、やっぱり、バカだ。
そんな私の頭をポンポンと撫でたアスカが突然立ち上がった。
何事か、とそれを見守る。
コツコツと教卓の前まで歩いて行って、アスカは冷たく言った。
「だってよ。
大バカ者の後輩くん」
手を伸ばしたら届きそうな錯覚みたいな意味不明な優越感が私の中に確かにあって。
毎日屋上に来るのとか、ヒマなの?って言いたいけど、そう言ったらもう来ない気がして、ただの部活動なのに二人きりでいられるのに喜んだりして。
好きなんだよ。
ナギ君のことが」
言い終わってから、はっとする。
今が放課後でよかった。
アスカと二人きりでよかった。
昨日から、本当私よく泣くな。
こぼれた涙が止められない。
まさか私が失恋で泣くなんて。
私、やっぱり、バカだ。
そんな私の頭をポンポンと撫でたアスカが突然立ち上がった。
何事か、とそれを見守る。
コツコツと教卓の前まで歩いて行って、アスカは冷たく言った。
「だってよ。
大バカ者の後輩くん」