2月15日の告白【短編】
「ブラウニー、美味しかったです」
そう言われて、思わずナギ君の方に顔を向ける。
そこには、困ったような、照れたような、泣きそうなナギ君がいて、ますます困惑してしまった。
「ナギ君?どうしたの?」
「チエ先輩の撮る、写真が好きです」
突然の告白に、思考が停止した。
「僕には見えない景色が見えてるチエ先輩のことをもっと知りたかったから、写真部に入ったんです。
普段はバカみたいにヘラヘラしてるのに、カメラを構えた瞬間真剣になる横顔を、ずっと見てたかったんです」
まくしたてたナギ君の顔が赤くなっていく。
なんなんだ、なんなんだ。
ナギ君がおかしくなってしまった。
「先輩といると変に笑いたくなるから、意識して真顔でいたんです。先輩みたいにヘラヘラしたくないから」
あ、毒舌は健在だわ。
うまく回らない思考回路で、どうでもいいことばかり考える。
そんな私を見ながら、ナギ君の告白は続く。
そう言われて、思わずナギ君の方に顔を向ける。
そこには、困ったような、照れたような、泣きそうなナギ君がいて、ますます困惑してしまった。
「ナギ君?どうしたの?」
「チエ先輩の撮る、写真が好きです」
突然の告白に、思考が停止した。
「僕には見えない景色が見えてるチエ先輩のことをもっと知りたかったから、写真部に入ったんです。
普段はバカみたいにヘラヘラしてるのに、カメラを構えた瞬間真剣になる横顔を、ずっと見てたかったんです」
まくしたてたナギ君の顔が赤くなっていく。
なんなんだ、なんなんだ。
ナギ君がおかしくなってしまった。
「先輩といると変に笑いたくなるから、意識して真顔でいたんです。先輩みたいにヘラヘラしたくないから」
あ、毒舌は健在だわ。
うまく回らない思考回路で、どうでもいいことばかり考える。
そんな私を見ながら、ナギ君の告白は続く。