仮初めマリッジ~イジワル社長が逃してくれません~
私が言い淀むと、慧さんは悪魔のように妖艶な笑みを見せた。
「……ほら、僕を誘ってみせてよ。出来栄えによっては、来年のモデルも君にオファーするかもしれない」
獰猛な百獣の王が牙を剥くような挑戦的な双眸には、甘い熱がこもっているようだった。
「い、いや、です」
まるで舐めるように見つめられ、身体が熱くなる。
私は自分を守るように、身をよじった。
「なんで? あんなに熱心に仕事を下さいって言いに来たのに?」
太腿の内側を、骨ばった慧さんの手がいやらしく撫でた。
「ひゃっ」
ゾクゾクと甘い痺れが身体を駆け抜ける。
「どうしたの? できないの? それとも――僕に直接、誘惑の仕方を教えて欲しいのかな」
甘く低い蠱惑的な声に鼓膜を揺さぶられ、腰が砕けそうになった。
そのまま、強引に唇を重ねられる。
「……んっ」
下肢と唇から感じる脳髄を溶かすような感覚に、唇が微かに開く。
それを逃すまいと、慧さんの柔らかな舌が私の唇をこじ開け、強引に侵入してきた。
「……ほら、僕を誘ってみせてよ。出来栄えによっては、来年のモデルも君にオファーするかもしれない」
獰猛な百獣の王が牙を剥くような挑戦的な双眸には、甘い熱がこもっているようだった。
「い、いや、です」
まるで舐めるように見つめられ、身体が熱くなる。
私は自分を守るように、身をよじった。
「なんで? あんなに熱心に仕事を下さいって言いに来たのに?」
太腿の内側を、骨ばった慧さんの手がいやらしく撫でた。
「ひゃっ」
ゾクゾクと甘い痺れが身体を駆け抜ける。
「どうしたの? できないの? それとも――僕に直接、誘惑の仕方を教えて欲しいのかな」
甘く低い蠱惑的な声に鼓膜を揺さぶられ、腰が砕けそうになった。
そのまま、強引に唇を重ねられる。
「……んっ」
下肢と唇から感じる脳髄を溶かすような感覚に、唇が微かに開く。
それを逃すまいと、慧さんの柔らかな舌が私の唇をこじ開け、強引に侵入してきた。