愛され新婚ライフ~クールな彼は極あま旦那様~
「今まで言ってなかったけど、割とその……漫画やアニメを見る方というか……」
「アニメ、好きなんだ」
「えーと、うん。結構、かなり、だいぶ……好き」

うう、ずばっと言わないで。恥ずかしい。どうせ、子どもっぽい、オタクっぽいって思ってるんでしょう!

「趣味の読書っていうのも」
「ああうん、まあそっちの方面。普通の小説も読むよ?でも圧倒的に漫画の方が読む……かも」
「なんだ、そうなのかぁ」

んん?思った反応と違うぞ。
高晴さんは畳に手をつき、安堵したように笑っている。

「いや、あまり本を読んでいるところを見ないなと思っていたし、たまに本の話題を振っても響かないから、読書っていうのは何かごまかしているのかなと思っていたんだ。そういうことなんだね」

うわあ、高晴さん、結構気付いてたんだ。というか、自分の大根役者っぷりが切ないわ。

「もしかして、たまにパソコンや携帯を眺めて嬉しそうにしてるときも……?」
「あー、うん。だいたい、アニメ関連の動画見てたりSNS見てる。え、そんなにニヤニヤしてたの?私」
「ああ、すごく幸せそうだから、俺はてっきり誰か好きな男が他にいて、やりとりしているのかと勘ぐっていた。すまない」

ええ?そんな誤解まで招いてたの?
確かに好きな男(二次元)を見てニヤニヤしてはいたけれど、浮気じゃない!断じて違う!
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