愛され新婚ライフ~クールな彼は極あま旦那様~
食後ひと休みをして順番に風呂に入った。
俺があがると、雫はソファでスキンケアをしている。
ヘアバンドで髪をあげ、おでこを丸出しにし、頬っぺたにコットンを貼り付けている。
間抜けにも見えるこの隙だらけの姿が愛おしくてしょうがない。
俺は隣に座って彼女の横顔を眺めた。
「高晴さん、じっと見ないで」
「ごめんごめん」
いい雰囲気だ。このまま、キスしてしまえそうだ。
そっと顔を近づける。あと10センチ、8センチ……。
突如、雫ががばっと立ち上がった。
「じゃ、続き見ましょうね!」
俺を避けたわけじゃない。完全な天然だ。
雫はニコニコ笑顔でリモコンとブルーレイディスクを手にしている。
プレイヤーにディスクをセットし、始まったのは雫イチオシのロボットアニメ……。
「昨日、いいところで終わっちゃったもんね。私、前回と今回は当時リアタイ視聴してたんだけど、しんどくてさ〜。SNSも大荒れで、フォロワーみんなアイコンがお墓になっちゃって。あ、当日アイコンが四角だったから遺影みたいに加工できたんだけどね!」
言っていることが半分くらいわからないけれど、雫は隣に戻ってきた。
目はもう液晶画面に釘付けだ。
箱根から戻ってきて、ふたりとも時間がある夜は、彼女のオススメのアニメを見ることになっている。
正直に言えば、俺はアニメや漫画にさほど興味があるわけじゃない。
しかし彼女の趣味なら、俺だって無視するわけにはいかないだろう。
俺があがると、雫はソファでスキンケアをしている。
ヘアバンドで髪をあげ、おでこを丸出しにし、頬っぺたにコットンを貼り付けている。
間抜けにも見えるこの隙だらけの姿が愛おしくてしょうがない。
俺は隣に座って彼女の横顔を眺めた。
「高晴さん、じっと見ないで」
「ごめんごめん」
いい雰囲気だ。このまま、キスしてしまえそうだ。
そっと顔を近づける。あと10センチ、8センチ……。
突如、雫ががばっと立ち上がった。
「じゃ、続き見ましょうね!」
俺を避けたわけじゃない。完全な天然だ。
雫はニコニコ笑顔でリモコンとブルーレイディスクを手にしている。
プレイヤーにディスクをセットし、始まったのは雫イチオシのロボットアニメ……。
「昨日、いいところで終わっちゃったもんね。私、前回と今回は当時リアタイ視聴してたんだけど、しんどくてさ〜。SNSも大荒れで、フォロワーみんなアイコンがお墓になっちゃって。あ、当日アイコンが四角だったから遺影みたいに加工できたんだけどね!」
言っていることが半分くらいわからないけれど、雫は隣に戻ってきた。
目はもう液晶画面に釘付けだ。
箱根から戻ってきて、ふたりとも時間がある夜は、彼女のオススメのアニメを見ることになっている。
正直に言えば、俺はアニメや漫画にさほど興味があるわけじゃない。
しかし彼女の趣味なら、俺だって無視するわけにはいかないだろう。