愛され新婚ライフ~クールな彼は極あま旦那様~
食後、祐樹くんを先頭に雫の部屋へ向かった。雫は一番後ろを渋々ついてくる。積極的に見せたくはないけれど、自分のいないところで写真を眺められるのは嫌だし、弟に好き勝手言われたくもないのだろう。
雫の部屋は片付いているけれど、あきらかに雫の生活感がまだ残っていた。この部屋で愛しい妻が大きくなったのかと思うと感慨深い。そっと深呼吸をしておこう。
丸テーブルには、義母が用意した写真の数々。カーペットにはアルバムが何冊も積み上げられている。
座って一枚一枚眺めていく。まずは小学校の運動会とおぼしき写真だ。どうやら、写真はアルバムに貼り切れなかったスナップで、大量に写真を撮る大きなイベントのものが多かった。あとは赤ん坊の頃のものが圧倒的に多い。
「高晴さん、変だからあんまり見ないで」
「すごく可愛いよ。ほら、赤ちゃんのときの顔、今も面影あるよ」
「やめてぇ、羞恥プレイだわ、これ」
何枚も見ないうちに、雫は席を立ってしまった。お茶を淹れてくるなんて言い訳して部屋を出て行ってしまう。
「高晴さん、姉がいつもご迷惑をかけてます」
俺が夢中で写真を眺めていると、不意に祐樹くんが言った。
祐樹くんの方をみれば、彼の視線は写真に落ちたままだ。
「姉ちゃん、楽しいことにしか興味ないし、オタクだし、男の人にも慣れてないから、色々と粗相をしているんじゃないかと心配してます」
「そんなことないですよ」
雫のことを知れば知るほど好きになる。毎日共に過ごす時間が愛しくて、早くすべてを手に入れてしまいたい気持ちと、相思相愛までゆっくり恋を育んでいきたい気持ちで、毎日悩ましいほどに楽しい。
雫の部屋は片付いているけれど、あきらかに雫の生活感がまだ残っていた。この部屋で愛しい妻が大きくなったのかと思うと感慨深い。そっと深呼吸をしておこう。
丸テーブルには、義母が用意した写真の数々。カーペットにはアルバムが何冊も積み上げられている。
座って一枚一枚眺めていく。まずは小学校の運動会とおぼしき写真だ。どうやら、写真はアルバムに貼り切れなかったスナップで、大量に写真を撮る大きなイベントのものが多かった。あとは赤ん坊の頃のものが圧倒的に多い。
「高晴さん、変だからあんまり見ないで」
「すごく可愛いよ。ほら、赤ちゃんのときの顔、今も面影あるよ」
「やめてぇ、羞恥プレイだわ、これ」
何枚も見ないうちに、雫は席を立ってしまった。お茶を淹れてくるなんて言い訳して部屋を出て行ってしまう。
「高晴さん、姉がいつもご迷惑をかけてます」
俺が夢中で写真を眺めていると、不意に祐樹くんが言った。
祐樹くんの方をみれば、彼の視線は写真に落ちたままだ。
「姉ちゃん、楽しいことにしか興味ないし、オタクだし、男の人にも慣れてないから、色々と粗相をしているんじゃないかと心配してます」
「そんなことないですよ」
雫のことを知れば知るほど好きになる。毎日共に過ごす時間が愛しくて、早くすべてを手に入れてしまいたい気持ちと、相思相愛までゆっくり恋を育んでいきたい気持ちで、毎日悩ましいほどに楽しい。