愛され新婚ライフ~クールな彼は極あま旦那様~
「こんなことを言っては高晴さんに失礼かもしれませんが、この結婚そのものを心配していました。姉は軽い気持ちで将来の保険的に結婚したんじゃないかと。そして、それは高晴さんにとても失礼なことじゃないかと」
「……俺も同じようなものでしたから。両親を安心させてやりたくて嫁さんを探していたんです」
お見合い用のスマホ画像で一目惚れしたとはさすがに言えなかった。義弟に危険人物認定されるわけにはいかない。
すると、突然祐樹くんがこちらに上半身を捻じった。
俺を真っ直ぐに見て言うのだ。
「高晴さん、いえお義兄さん、どうか姉を捨てないでやってください。いろんな面で不足があることは結婚してわかったと思います。物珍しさもそろそろ飽きてくる頃だと思います。でも、そこをなんとか、姉をこの先もよろしくお願いします。高晴さんに捨てられたら、姉はいよいよ引きこもってアニメ三昧の廃人になってしまいます」
これは、雫本人が聞いたら烈火のごとく怒りだすだろうな。雫には黙っておこう。
祐樹くんが心配しているのは本当だろう。でも、そんなに過大評価されるほどの男じゃないんだ、俺は。
「雫さんとは仲良く夫婦を続けていきたいと思っています」
俺は義弟の顔を覗き込み、なるべく真摯に響くよう言った。
「たぶん、祐樹くんが心配するより、俺は雫さんに夢中ですよ。……あとは、彼女に好きになってもらえるよう頑張るだけです」
「え!?うそ!!姉ちゃんの方がそんな感じ?」
「まだ俺の方が片想いだと思うので内緒にしていてくださいね」
しいと、指を唇の前にたてると、祐樹くんが意外だと言わんばかりにため息をついた。
「……俺も同じようなものでしたから。両親を安心させてやりたくて嫁さんを探していたんです」
お見合い用のスマホ画像で一目惚れしたとはさすがに言えなかった。義弟に危険人物認定されるわけにはいかない。
すると、突然祐樹くんがこちらに上半身を捻じった。
俺を真っ直ぐに見て言うのだ。
「高晴さん、いえお義兄さん、どうか姉を捨てないでやってください。いろんな面で不足があることは結婚してわかったと思います。物珍しさもそろそろ飽きてくる頃だと思います。でも、そこをなんとか、姉をこの先もよろしくお願いします。高晴さんに捨てられたら、姉はいよいよ引きこもってアニメ三昧の廃人になってしまいます」
これは、雫本人が聞いたら烈火のごとく怒りだすだろうな。雫には黙っておこう。
祐樹くんが心配しているのは本当だろう。でも、そんなに過大評価されるほどの男じゃないんだ、俺は。
「雫さんとは仲良く夫婦を続けていきたいと思っています」
俺は義弟の顔を覗き込み、なるべく真摯に響くよう言った。
「たぶん、祐樹くんが心配するより、俺は雫さんに夢中ですよ。……あとは、彼女に好きになってもらえるよう頑張るだけです」
「え!?うそ!!姉ちゃんの方がそんな感じ?」
「まだ俺の方が片想いだと思うので内緒にしていてくださいね」
しいと、指を唇の前にたてると、祐樹くんが意外だと言わんばかりにため息をついた。