愛され新婚ライフ~クールな彼は極あま旦那様~
結婚3年目、専業主婦をやっていた千夏ちゃんは、はっきりは言わないけれどずっと赤ちゃんが授かるのを待っていた。できづらいのかな、なんてこぼしていたのも知っている。
待望の妊娠だ。やばい。私が泣きそうに嬉しい。

「ぴっちゃんは今、仕事忙しい?今作れば同級生だよ」

千夏ちゃんがほほほんと言うので私は焦った。何しろ、まだ処女なもので。妊娠出産まで考えられないよ。
でも、同級生かぁ。それなら楽しいかも。一緒に育児できるよね。

ちょっとだけ提案に惹かれつつ、私は首を左右に振った。

「もう少し新婚生活を楽しみたいよ」
「そっかぁ。ふたりっきりの生活も大事だよね。じゃあ、2番目は時期合わせようぜぇ」
「気が早いな〜」

笑って答えながら、ちょっとだけ考える。
子ども……お互いの両親のためにも、いつかは欲しい。でも、今はまだ早い。

そうなるなら、高晴さんとちゃんと気持ちを伝え合ってから、身体を結びたい。
私から気持ちを伝えるってすごくハードルが高い気もするんだけどね。
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