愛され新婚ライフ~クールな彼は極あま旦那様~
「んぅ」
その喉の奥から聞こえる声に俺はぎくりと目を瞠る。
ひとつ身じろぎをして、ぱっと雫のまぶたが持ちあがった。
俺は固まり、上半身を起こした状態で雫を凝視する。
寝ぼけた顔の雫は、数瞬状況を判断しようと視線を泳がせていた。
しかし、突如目を見開き覚醒し、勢いよく身体を起こす。裸の胸が露わになり、俺は声にならない叫びを飲み込んだ。それどころか、雫は俺に飛びついてきて、額にぺたりと手を当てた。
「熱……下がってる」
「え、ああ、熱……」
「よかったーっ!!」
雫は安堵したようにシーツに座り込み、ふにゃっと笑った。
「よかったー!心配したんだよ、高晴さん!って、熱が下がっても今日はゆっくり寝てなきゃダメ!うろうろ禁止!欲しいものは私が買ってくるから!」
元気にまくしたててから、雫は自分が何も身にまとっていないことを思いだしたようだ。きょろきょろと辺りを見回し、慌ててベッドの脇に落ちていたカットソーに手をのばして頭からかぶった。丈が長いからヒップまで隠れて、俺の方がホッとした。
「ごはん作るね!おかゆ食べられるかな?」
「あ、ああ」
「オッケー!ちょっと待ってて」
ベッドから勢いよく降りて、次の瞬間雫が膝から崩れた。
その喉の奥から聞こえる声に俺はぎくりと目を瞠る。
ひとつ身じろぎをして、ぱっと雫のまぶたが持ちあがった。
俺は固まり、上半身を起こした状態で雫を凝視する。
寝ぼけた顔の雫は、数瞬状況を判断しようと視線を泳がせていた。
しかし、突如目を見開き覚醒し、勢いよく身体を起こす。裸の胸が露わになり、俺は声にならない叫びを飲み込んだ。それどころか、雫は俺に飛びついてきて、額にぺたりと手を当てた。
「熱……下がってる」
「え、ああ、熱……」
「よかったーっ!!」
雫は安堵したようにシーツに座り込み、ふにゃっと笑った。
「よかったー!心配したんだよ、高晴さん!って、熱が下がっても今日はゆっくり寝てなきゃダメ!うろうろ禁止!欲しいものは私が買ってくるから!」
元気にまくしたててから、雫は自分が何も身にまとっていないことを思いだしたようだ。きょろきょろと辺りを見回し、慌ててベッドの脇に落ちていたカットソーに手をのばして頭からかぶった。丈が長いからヒップまで隠れて、俺の方がホッとした。
「ごはん作るね!おかゆ食べられるかな?」
「あ、ああ」
「オッケー!ちょっと待ってて」
ベッドから勢いよく降りて、次の瞬間雫が膝から崩れた。