愛され新婚ライフ~クールな彼は極あま旦那様~
20時半の時点で高晴さんからメッセージが携帯に届いた。
『電車です。21時頃帰宅します』
私は了解とウサギが変な顔で言っているスタンプを送り、漫画をぱたんと閉じた。
三時間以上漫画に没頭していたよ。ソファの上でごろごろしながら。それにしたって、このソファ、寝心地いいな。お高いソファは座り心地もって言うから、きっといいお値段なんだろうな。ああ、私、いい人と結婚したわぁ。
……待て待て、そう言ってソファに寝ころび直しちゃいけません。
私は起き上がり、慌ただしく積まれた漫画本を片付ける作業に入った。
それから部屋を見回す。うん、綺麗なまま!漫画本に挟まってた帯とか新刊のお知らせ広告とか落ちてない!
お風呂の給湯ボタンを押し、キッチンの収納から大きなお鍋を取り出すとお湯を沸かした。パスタを二人前計量して、テーブルを片付けて……。そうこうしているうちに玄関が開いた。
「お、お帰りなさい」
私はひょこっと廊下に顔を出すと、おずおずと玄関までお出迎えだ。玄関に立つ、黒いコートを着た高晴さん。ぱりっと仕事モードの高晴さんだ。かっこいい……。曇ったメガネをはずす仕草までかっこいい。メガネ男子もスーツ男子も、もともと結構好きなんだよなぁ。あ、二次元での話だけど。
「……ただいま。雫さん」
高晴さんは一瞬驚いた顔をしたあと、静かに言った。私が今日から一緒なのはわかっているけれど、いざ出迎えられると違和感は覚えるんだろうな。
『電車です。21時頃帰宅します』
私は了解とウサギが変な顔で言っているスタンプを送り、漫画をぱたんと閉じた。
三時間以上漫画に没頭していたよ。ソファの上でごろごろしながら。それにしたって、このソファ、寝心地いいな。お高いソファは座り心地もって言うから、きっといいお値段なんだろうな。ああ、私、いい人と結婚したわぁ。
……待て待て、そう言ってソファに寝ころび直しちゃいけません。
私は起き上がり、慌ただしく積まれた漫画本を片付ける作業に入った。
それから部屋を見回す。うん、綺麗なまま!漫画本に挟まってた帯とか新刊のお知らせ広告とか落ちてない!
お風呂の給湯ボタンを押し、キッチンの収納から大きなお鍋を取り出すとお湯を沸かした。パスタを二人前計量して、テーブルを片付けて……。そうこうしているうちに玄関が開いた。
「お、お帰りなさい」
私はひょこっと廊下に顔を出すと、おずおずと玄関までお出迎えだ。玄関に立つ、黒いコートを着た高晴さん。ぱりっと仕事モードの高晴さんだ。かっこいい……。曇ったメガネをはずす仕草までかっこいい。メガネ男子もスーツ男子も、もともと結構好きなんだよなぁ。あ、二次元での話だけど。
「……ただいま。雫さん」
高晴さんは一瞬驚いた顔をしたあと、静かに言った。私が今日から一緒なのはわかっているけれど、いざ出迎えられると違和感は覚えるんだろうな。