愛され新婚ライフ~クールな彼は極あま旦那様~
湯船で考え事をしていたら、のぼせそうになってきた。いかんいかん。とりあえず出よう。
身体をしっかり拭き、ドライヤーで手早く髪を乾かし、白い綿のルームウェアに袖を通す。
リビングにもどると、ダイニングテーブルで高晴さんはパソコンに向かい合っていた。
「あれ?お仕事ですか?」
「明日の朝の会議の連絡が急にきまして。資料を探していました。もう済みましたよ」
高晴さんはノートパソコンを閉じ、立ち上がった。
これは、いよいよだよね。寝室に行こうって流れだよね。
私は息を飲んだ。
「それでは、俺は先に寝ます」
ん?思わぬ言葉が……。
「雫さんも明日お仕事ですよね。湯冷めしないよう気をつけて。寝具は温かい羽毛を選びましたが、寒いようなら湯たんぽや電気毛布も考えましょう」
「あ、はい。ありがとうございます」
「おやすみなさい」
高晴さんは薄く笑んで、寝室のドアの向こうへ消えて行った。
しいんとしたリビング。立ち尽くす私。
「おやすみ……なさい」
ドアに向かって呟いた私は、拍子抜けを通り越し、愕然としていた。
なんで……なんで……?
新婚夫婦は初夜を済ませるものじゃないの?
え?私たち、結婚したんだよね!?
初夜なし?セックスなし?キスすらなし!?
なんで?なんでーーーー!?
身体をしっかり拭き、ドライヤーで手早く髪を乾かし、白い綿のルームウェアに袖を通す。
リビングにもどると、ダイニングテーブルで高晴さんはパソコンに向かい合っていた。
「あれ?お仕事ですか?」
「明日の朝の会議の連絡が急にきまして。資料を探していました。もう済みましたよ」
高晴さんはノートパソコンを閉じ、立ち上がった。
これは、いよいよだよね。寝室に行こうって流れだよね。
私は息を飲んだ。
「それでは、俺は先に寝ます」
ん?思わぬ言葉が……。
「雫さんも明日お仕事ですよね。湯冷めしないよう気をつけて。寝具は温かい羽毛を選びましたが、寒いようなら湯たんぽや電気毛布も考えましょう」
「あ、はい。ありがとうございます」
「おやすみなさい」
高晴さんは薄く笑んで、寝室のドアの向こうへ消えて行った。
しいんとしたリビング。立ち尽くす私。
「おやすみ……なさい」
ドアに向かって呟いた私は、拍子抜けを通り越し、愕然としていた。
なんで……なんで……?
新婚夫婦は初夜を済ませるものじゃないの?
え?私たち、結婚したんだよね!?
初夜なし?セックスなし?キスすらなし!?
なんで?なんでーーーー!?