愛され新婚ライフ～クールな彼は極あま旦那様～

でもですね、勝手ながら『そこは別儀にござる』って気持ちもあったのよ。
だって、引き合いに出すのはあれかもしれないけど、昔々のご夫婦は知らない者同士のご結婚でも祝言の夜には結ばれたんでしょ？
恥じらいながら抱き合って、翌朝あらためてお互いの顔を見て、夫婦としてやっていこうと決意を新たにするわけでしょ？
身体から繋いで、やがて心も繋いでいくんでしょ？夫婦ってそういうものでしょ！？

はい、このへん直接見たわけじゃないんで、全部妄想ですけれどもね！私の頭ン中、だいたい妄想だよ！

は〜、エキサイトし過ぎた。

でも、私はそうなるものだと思っていた。
最初は気を遣い合う私たちも、身体の交流を通じ、徐々に距離を縮めていくものだと。
でも違った！私たち、まったくそんな空気にならないんだもん！

どうして高晴さんは私に何もしてくれないんだろう。
魅力ないのかな。うん、我ながら、女性的な魅力は薄い方だと思う。

胸は小さく、凹凸のないスーパーフラットボディ。
客観的に見て、顔は不細工ではなくても、若干地味めだとは思う。のっぺり顔で、こちらもスーパーフラット。

高晴さんはかなりカッコイイ人だ。今まで恋愛関係が何もなかったわけではないと思うけれど、過去の女性と比べて私は明らかに魅力ない感じ？
手を出す気にもなれないのかな。安定を求めて結婚をしたものの、やっぱりその気になれない相手だと気づいちゃったのかな。