愛され新婚ライフ~クールな彼は極あま旦那様~
ふつうに「これ面白いんですよ」って紹介できる青年漫画だって、全巻プラスアニメDVD、キャラクター公式ガイドまであったらドン引きされる気がする。

そして、BL、GLを見つかったら言い訳の余地はない。
圧倒的オタクと思われてしまうではないか。

……確かに私はオタクだと思う。
ライトめなオタクだ。若干腐女子も嗜んでいる。

だけど、趣味をひけらかす気はない。オタクは隠すものだと思っている。

だって、私の大好きな世界をその世界を知らない人に踏み荒らされたくない。
「へー、こんなの好きなんだぁ」「どこが面白いの?」「ちょっと意味わかんないんだけど」「もしかして、このふたりでBL妄想とかしちゃうの?」

世の中には知らない世界とそれを愛している人たちを興味本位で傷つけるやつがいっぱいいる。
そんな連中に親切に「この作品はね〜」なんて布教活動したくない。
私の好きな世界に一歩も立ち入って欲しくないんだよ。そして、そんなことで人を嫌いになりたくないんだ。

だから、高晴さんにも私の世界は知られなくていい。高晴さんに「嫁がオタクだった」って思われるのも、理解できないって思われるのもイヤ。

はぁ、なんか暗い気分になってきた。
やめやめ!要はバレなきゃいいんだもん。
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