愛され新婚ライフ~クールな彼は極あま旦那様~
「もしもし、姉ちゃん?」
「あんた、仕事中でしょ?大丈夫なの、電話して」
「営業車ン中。今、弁当食ってる」

姉を心配して貴重な昼休憩時間に電話をくれたらしい。いよいよ、信頼されてない、お姉様。

「何?大丈夫?早くも不仲説?離婚?」
「やめて。そういう不穏ワード投げつけてくるの。女性の魅力って言ったけど、男性の価値観が知りたいだけよ。私、男の人、あんまり知らないから」
「二次元の男は詳しいのにね。女性の魅力って言ってもさぁ、う~ん」

祐樹は少し考えてから、ははっと笑った。

「フツーの男は好きになった子はどこもかしこも可愛く見えちゃうからな~」

はい、一般論きたー。たしかに一般論求めてたけど、まだ好かれてない私には意味がない~。そういうの求めてない~。
でも正直に言ったら、母親にチクられて不仲説が本当になっちゃう。両家家族会議招集は御免だ。

「パーツとしてここが気になるとかあるじゃない。顔とか胸とか」
「あ、胸はあるな。胸ってのは俺の好みなだけなんだけど、男にはフェティシズムを持ってるヤツが多い。旦那さんもどこかドキッとするポイントがあるんじゃないか?」

高晴さんがドキッとする……想像つかないけど、バストやヒップはそのものズバリセックスアピールな部位だよね。この辺を磨くのは効果ありかもしれない。少なくとも女性として意識させることはできるのでは?
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